シュリンプの楽しみ方(初心者の方に)

シュリンプを始めようと思ったきっかけも目的も人それぞれだと思います。

アクアショップやホームセンターのアクアコーナーでたまたまシュリンプをみかけてトキめいたから、友人・知人がシュリンプをやっていて勧められたから、シュリンプを殖やしてオークションなどで売ってお小遣い稼ぎをしようと思ったから...。

いずれにせよ、シュリンプを健康的に飼育・繁殖していくためには、愛情を持って接してあげることが重要であり、その根幹はシュリンプを買う人が『シュリンプを楽しむ』jことだと考えています。


この記事では、シュリンプ初心者の方を対象に「シュリンプってどんな楽しみ方があるの?」ということについて大きく4つのお楽しみポイントをお伝えしたいと思います。

シュリンプを楽しむ4つのポイント

== 目次 ===========
1.抱卵を楽しむ
2.ハッチアウト(孵化)を楽しむ
3.成長・表現(柄)を楽しむ
4.交配を楽しむ
================
 

1.抱卵を楽しむ

シュリンプは、ただただ眺めているだけでも癒されますし楽しめますが、やはり水槽の中で殖えてくれることを楽しみとしている方が多くいらっしゃいます。

その第一歩としてのお楽しみポイントは「抱卵(ほうらん)」です。
シュリンプのメスはオスと交尾した後産卵し、文字通り抱えるように腹部に卵をつけて孵化するまで過ごします。1回あたりの抱卵数には個体差があり、大きな個体・繁殖力の高い個体程卵を多くつける傾向があります。
また、初めての抱卵よりも2回目以降の方が卵を多く産むことが知られています。

抱卵の前兆としてよく目安として、「卵巣の発達」「腹周りがふっくらしてくる」「抱卵の舞」などがあります。

・卵巣の発達

シュリンプの卵巣は、ちょうど首の付け根あたりにあります。殻が厚い個体や色の濃い個体はなかなか卵巣の様子を確認できませんが、スノーラデンなどで少し殻が透けている個体だと卵巣がはっきり見えることがあります。

この卵巣が肥大してくると、産卵の時期が近いと考えられます。

・腹周りがふっくらしてくる

ふっくらするといっても、妊婦さんのようなイメージではなく、シュリンプのメスらしい体形といいましょうか、腹周りが丸みをおびてくることがあります。
おそらく抱卵のための準備だと言えますが、シュリンプのオス・メスの判断をする際にこの腹周りのふくらみをみている人もいます。
腹周りがふくらんで産卵間近になってくると、モスや流木の陰にかくれて数日間じっとすることもありますが決して弱っているわけではありません。

・抱卵の舞

ある程度成熟したメスの個体が脱皮すると、水槽内のオスたちが魚のようにびゅんびゅん泳ぐ現象が見られることがあり、これを一般的に「抱卵の舞」と呼んでいます。抱卵の舞がみられたら、水槽内に脱皮殻がないかぜひ探してみてくださいね。

シュリンプ愛好家の方たちは抱卵の舞をみると、抱卵への期待から一気にテンションがあがるようです(笑)。ですが、抱卵の舞が見られたからと言って必ずしも抱卵個体が現れるとは限りません。
メスがオスから逃げ切ってしまったり、まだ産卵の時期に至っていない場合など不発に終わることもあります。

気をつけなければいけないことは、水槽内のオスの数。オスの数が多すぎると、脱皮したメスに多数のオスが執拗にアタックしてメスを弱らせてしまうことがあります。抱卵の舞の後にメスが死んでしまうことも少なくありません。

もし、日を追うごとにメスの数が少なくなってきているな、と感じたら抱卵の舞をきっかけにメスが命を落としている可能性があります。そんな時はオスとメスの比率を見直し、30キューブ水槽であれば、多くてもオスは5匹くらいまでに抑えておくと良いでしょう。
メスの数が多い分にはかまいません。
 

2.ハッチアウト(孵化)を楽しむ

クラウドシュリンプ・ZEUSシュリンプの場合、水温などの環境にもよりますがメスが抱卵後おおよそ4週間〜1カ月くらいで孵化します。孵化する直前になってくると、メスのお腹についている卵をよく見ると、赤ちゃんの目が見えることがあります。あと数日のうちに生まれるサインですね。

孵化することを、シュリンプ愛好家の中では「ハッチアウト」「HO」という言葉をよく使います。ハッチアウトはまさに新たな命の誕生のイベントであり、何度経験しても感動するものです。

ですが!ハッチアウトしてから3〜4日間、稚エビたちは物陰に隠れてしまうのでほとんど姿を見ることができません。シュリンプ初心者の方で、ハッチアウト間近のメスのお腹が急に空っぽになり、水槽を見渡しても稚エビの姿が見えないため「脱卵してしまったのか...」と落ち込む方もいらっしゃいますが、大抵は数日のうちにひょこひょこ現れるので安心してください。

生まれたての稚エビは、「インフゾリア」と呼ばれる微生物などを餌にします。これら微生物は、ある程度シュリンプを飼った水槽の中に自然発生していますので無理にあれこれ添加する必要はありません。1週間たたないうちに、親個体と同様ソイルなどをツマツマしながら粉餌などを食べ始めます。

失敗談としては、「赤ちゃんが生まれるから」とよかれと思って新しく水槽を用意し、新しい水の中に抱卵したメスなどを入れてハッチアウトさせること...。インフゾリアが十分発生していないと、生まれたばかりの稚エビの餌がない状態になり、ハッチアウト後数日経っても稚エビの姿がみえなくなる(=いなくなる)、俗にいう「神隠し」の原因になります。

稚エビがいる水槽では、粉餌や固形でも水中でほぐれるタイプの餌をメインであげるようにすると、稚エビの生存率が上がります。
 

3.成長・表現(柄)を楽しむ

クラウドシュリンプやZEUSシュリンプは、良く流通している観賞用の淡水エビの中でも、比較的成長の早い種類のシュリンプです。日を追うごとに稚エビが大きくなっていくので、毎日水槽を見ることが楽しみになりますよ!

そして、クラウド・ZEUSの醍醐味はやはり頭部や背中・腹周りに出る表現(柄)でしょう!最初は真っ黒であまり柄がないような稚エビも、成長と共に脱皮を繰り返しているうちに表現がたくさん出てくることもよくあります。

どんな表現が出てくるのか楽しみにしながら、稚エビの成長を温かく見守ってあげましょう。


そして、表現を楽しむのは何も稚エビだけではありません。
シュリンプを新たに買う時に、どんな表現の個体を買うかということも楽しみとなります。ある程度シュリンプに慣れてくると、「自分はこの表現が好みだな」というのも出来てくるかと思います。
ヴァティクルに魅力を感じる人もいれば、シーロキューモラス柄がかわいく感じる人もいるでしょう。今後自分が殖やしていきたい表現なども考えながら、買う個体を選ぶのは実に楽しいものです!

クラウドシュリンプの表現の種類については下記ページに記載していますので、よろしければ合わせてご覧ください。
 (参考記事)→ クラウドシュリンプとは

4.交配を楽しむ

抱卵・ハッチアウト・稚エビの成長を一通り見ることができると、「自分の狙った表現を意図的に作り出してみたい」という欲求がわいてくることがあります。

世のブリーダーと呼ばれる方々は、よりハイグレードな個体を生み出すために、時には新しい種のシュリンプを作出するために、常に「交配」に心血を注いでいます。
交配とは、オスとメスを掛け合わせること。「このオスとこのメスをかけ合わせたらどんな子が生まれてくるのだろう?」あるいは、「どんなオスとどんなメスをかけ合わせたらアノ表現が出てくるんだろう?」と生まれてくる子のことまで見据えながら交配を考えるようになると、ますますシュリンプは楽しくなります。

戦略的な交配を行っていくには、メンデルの法則をはじめ数々の知識や経験、スキルを要しますが、最初はあまり深く考えなくてもよいと思います。直感を大切にし、かけてみたいオスとメスをピックアップして別の水槽で試してみてはいかがでしょうか。
クラウドシュリンプもZEUSも、今市場に流通している個体はフルブラックでも柄有りの血筋から生まれたものだったりするので、表現が派手ではないローグレードからスタートしても、交配の知識やスキルがなくても表現の発展は十分楽しめます。

当店「シュリンプファーム近江」で販売している個体の説明文には、時に「こんな素材として使ってみてはいかが?」というようなヒントも入れていますので、ぜひ購入の際は参考にしてくださいね!
どんな個体を購入したらいいか迷う場合は、お気軽にお問い合わせください。


以上、シュリンプ初心者にぜひお伝えしたかった「シュリンプを楽しむ4つのポイント」でした!

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